みちびき 高精度 L1S対応、Sony spresenseは買いなのか?
GPSデータの収集が好きで、また最近GPSのトラックデータを自転車に乗ったり歩いて集めている。
そこで、もっと良い精度を求め みちびきのL1S対応のSony spresenseを購入した。
みちびき L1Sとは
製品説明に「みちびき対応!」となっていても、みちびきの方式を知らないと損することになるかもしれない。
みちびきの電波の方式にはいくつかあり、GPS側で受けれる電波の方式が違い、精度にも影響を及ぼしてきます。
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衛星測位サービス L1C/A
一般の信号を、みちびきも出力しています。
信号の元が増えるので、精度が悪くなる可能性が減ります。
誤差10m程度 -
サブメータ級測位補強サービス L1S
L1C/Aと同じ信号らしいので、機器の対応はしやすい様です。
ですが、あまり対応製品を見ないですね。
誤差を1m以下で測位できるとの事。
今回は。こちらのテストです -
センチメータ級測位補強サービス L6
センチメートル程度までの誤差で測位できる信号。
その他にもいくつか信号方式はあります。
https://qzss.go.jp/overview/services/sv03_signals.html
比べてみました
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Sony spresense
L1S対応なので精度が良ければ1m以内を狙えるはずです。
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GARMIN eTrex 10J
GARMIN eTrex 10の日本向け改良版L1C/A対応。
なので、10m程度の誤差との事。
ただ、画面上には3mと良く表記されているので、かなり精度が良いと思います。
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ASUS ZenFone Max (M1)
こちらGPSのロシアの人工衛星GLONASSに対応しています。
GPSよりも早く信号をキャッチできるが、少し精度が悪いというような感じです。
ただ、普通のGPSも入っているので問題ないですね。
カタログスペックだけで言えば、 以下の様になるはずです。
Sony spresense > GARMIN eTrex 10J > ASUS ZenFone Max (M1)
で実際は、以下のようになりました。
『ASUS ZenFone Max (M1) 』は論外として、『Sony spresense』と『GARMIN eTrex 10J』が難しい。
しっかり調べていないですが、『Sony spresense』よりも『GARMIN eTrex 10J』の方が線が綺麗な感じです。
『Sony spresense』設定はしっかりL1Sをつかむように指示していますが、もしかしたら、L1Sをつかめていないのかもしれません。
ロガーをプログラム変えてチェックする事もできますが、その価値があるか少し疑問です。
Sony spresenseでGPSロガーを作りたい人向け情報
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スイッチサイエンスで購入可能です。
本体
https://www.switch-science.com/catalog/3900/ -
SDカードアダプタ
SDカードがをつけなくてはいけないですが、本体が1.5Vという事もありSD繋げるだけではNGっぽく、結構厄介だろうと思われます。
私は、おとなしく、拡張ボード買いました。
https://www.switch-science.com/catalog/3901/
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もっとコンパクトな拡張ボードもありますが、こちらつけた際にはGPSは結構暴れました。
https://www.switch-science.com/catalog/5374/
スイッチサイエンスのページには書かれていませんが、製造元のページにてGPS安定しないと書いてあります。
https://kunutest.jimdofree.com/kaspi001%E5%9F%BA%E6%9D%BF/
スイッチサイエンスのページにも書いておいてほしかったですね。
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SDカードを使わずに本体のフラッシュメモリに書き込む手段もありますが、書換回数を多いとフラッシュは死ぬ率が高くなるので、やらない方が良いと思われます。 -
感度を良くするためにアンテナを交換等も検討の余地はありそうですが、基板の抵抗の置き換えが必要で、余りにも小さく密集している抵抗を、私は交換する勇気はありません。
https://developer.sony.com/develop/spresense/docs/hw_docs_ja.html#_gnss%E7%94%A8%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6 -
ソフトのチュートリアル
https://developer.sony.com/develop/spresense/docs/arduino_tutorials_ja.html#_tutorial_gps -
Arduinoの準備
https://developer.sony.com/develop/spresense/docs/arduino_set_up_ja.html
Ardinoと専用の開発環境を選べるようです。
今回はArduinoでテストしました。
結果
こちらは基板での販売製品なので、最終的にはケースを作ったり、バッテリーとの配線を考慮したりしなくてはいけないですし、デモのソフトも結構改善したい部分があり結構手間がかかりそうです。
GARMIN eTrex 10JのL1C/AでSony spresenseのL1Sと同等かそれ以上の結果が出ていることを考えると、Sony spresenseはお蔵入りかなぁ…。と思っています。
無駄な買い物をしてしまった…orz
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